小坪トンネルにまつわる怪奇現象|神奈川県屈指の心霊スポット

幽霊を乗せたという噂が伝わる小坪トンネルとは

神奈川県内の心霊スポットとして、特に有名なのが小坪トンネルです。正式名称は「小坪隧道」といい、周辺の「名越隧道」や「逗子隧道」などとともに、県道311号(鎌倉葉山線)沿いのトンネルシリーズの一つに数えられています。

街中にひっそりとある古いトンネルで、上には住宅地が広がっています。その外観は特別なものではないのですが、車の窓に手形がついていた、幽霊を乗せてしまった、といった体験談がまことしやかに語り継がれ、県内屈指の心霊スポットとして知られています。

小坪トンネル

小坪トンネルがある場所

小坪トンネルは、神奈川県道311号鎌倉葉山線沿いにあり、JR横須賀線と並走する形で通っています。所在地は神奈川県逗子市小坪7丁目付近で、この県道には名越隧道・逗子隧道・小坪隧道・新小坪隧道・新逗子隧道・新名越隧道という計6本のトンネルが連なっており、小坪トンネルはそのうちの1本にあたります。


名称
小坪トンネル(小坪隧道)

所在地
神奈川県逗子市小坪7丁目付近

種別
トンネル(隧道)

周辺環境
県道311号線(旧道)、まんだら堂やぐら群、小坪斎場

現在の状況
通行可(台風等で一時通行止めになった過去あり)

小坪トンネルが心霊スポットとして語られる理由

小坪トンネルは、白色灯がぽつぽつと灯る程度で、日中でも薄暗さが残るトンネルです。すぐ脇をJR横須賀線が並走しており、夜になると通行する車も減り、電車が通過する低い響きだけがトンネル内にこもって聞こえてきます。こうした不気味な静けさが、数々の心霊現象が語られる舞台になってきました。

代表的な噂が、夜間に車でトンネルを通過していると、助手席側の窓に小さな手形のようなものが浮かび上がっていた、という体験談です。最初は気のせいか、外の湿気によるものかと思っていたところ、同乗者がふと窓に目をやり、声を上げて指をさしたといいます。慌てて確認しようとした次の瞬間には、手形はすでに跡形もなく消えていたそうです。

似たような話として、雨の夜、道端に立つ女性を後部座席に乗せてあげたところ、しばらくして振り返ると、もう誰もいなかった、という噂もあります。また、走行中に突然ボンネットや屋根の上に何かが落ちてきたように感じ、車を止めて外に出て確認しても何も見当たらなかった、という話が今でも語り継がれているようです。

トンネルが連なる一帯そのものが心霊スポット

小坪トンネルがある県道311号には、名越隧道から新名越隧道まで計6本のトンネルが並んでいます。上り線・下り線でそれぞれ3本ずつに分かれており、まとめて「小坪トンネル群」と呼ばれることもあります。

小坪トンネルだけでなく、一帯全体が心霊スポットとして語られるのは、トンネルが立て続けに連なるという特徴も関係しているのかもしれません。名越隧道を抜けると逗子隧道、逗子隧道を抜けると小坪トンネルというように、一つ抜けてもすぐまた狭く暗いトンネルに入っていく構造が、恐怖心を強めているのではないでしょうか。

近隣にある火葬場や遺構、地元住民の声

小坪トンネルの近くには、実際に「小坪斎場」という火葬場があります。また、少し足を延ばした先には、鎌倉時代につくられたとされる「まんだら堂やぐら群」という、岩盤をくり抜いた横穴式の墓地跡も残っています。トンネルにまつわる噂には、こうした土地の成り立ちが影響しているのかもしれません。

一方で、長年この土地に暮らす地元住民の声は、意外なほど冷静です。実際に心霊現象に遭遇したことはなく、近くに火葬場や古い墓地があることから、噂だけが一人歩きして広まっているのではないか、という見方をしている人も少なくないようです。

工事中の事故と、もう一つの小坪隧道との混同説

神奈川県内には、同じ「小坪隧道」という名称のトンネルが、鎌倉市材木座と逗子市小坪の間にもあります。実はこちらのトンネルの入口には、工事中の事故で亡くなった作業員を弔うための慰霊碑が、近隣の光明寺によって実際に建てられています。

小坪トンネルに伝わる「工事の際に十数人が事故で亡くなり、供養塔がある」という噂は、名称が同じであることから、もう一つの小坪隧道にまつわる史実と混同され、語り継がれてきたものと思われます。

現在の通行状況と訪問時の注意点

現在、小坪トンネルは一般車両が通行可能な生活道路として利用されています。ただ2019年9月の台風15号の際には、土砂崩れにより一時通行止めとなったこともあり、天候によっては道路状況が変わる可能性があります。

また、トンネル上には住宅地が広がっているため、夜間の訪問は近隣住民への配慮を心がけ、私有地や立入禁止区域には、絶対に入らないようにしましょう。

小坪トンネルのまとめ

小坪トンネルは、神奈川県逗子市小坪にある、正式名称を小坪隧道という古いトンネルです。特別な外観を持つわけではない、街中のありふれたトンネルでありながら、車の窓につく手形や、乗せてしまった霊といった体験談が語り継がれ、神奈川県内でも高い知名度を持つ心霊スポットとされています。

ただし、周辺には同じ道沿いに連なる複数のトンネルや、同名の別のトンネルも存在し、噂同士が混ざり合いながら語り継がれてきた面もあるようです。

こわい道指数
知名度 ★★★★
噂の量・多様性 ★★★★
裏付けの強さ ★★★☆☆
現地の雰囲気 ★★★☆☆
体験談の一貫性 ★★★★
※編集部が作成した独自の目安であり、心霊現象の実在を示すものではありません

それでも、日が落ちたあのトンネルを一人で抜ける度胸は、なかなか持てないという人も多いはずです。そうした薄暗く落ち着かない空気こそが、小坪トンネルを「心霊スポット」であり続けさせているのかもしれません。

※本記事は現地への訪問・肝試しを推奨するものではありません。

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